認知機能検査で100点を取るためのポイント【イラストパターン,解き方】

認知機能検査

認知機能検査はどんなテストなのだろう。不合格になったらどうしよう。

現在の免許制度では75歳以上のドライバーが免許更新をする際に、必ず認知機能検査(ペーパーテスト)を受ける必要があります。そして認知機能検査の結果により、その後の高齢者講習の内容が決定するようになっています。

75歳になって初めて受けるペーパーテスト、高齢ドライバーの方達が不安に思うのも無理はありません。

認知機能検査で100点を取れるようなポイントを、問題別にわかりやすくまとめています。ぜひ参考にされてください。

ご注意:令和4年5月13日の道路交通法改正により、「時計描画」の検査項目がなくなっています。今から受検される方は時計描画を気にする必要はありません。

目次

認知機能検査で100点を取るためのポイント(問題別)

認知機能検査の問題は、大きく分けて次のように構成されています。

認知機能検査の問題
  1. 時間の見当識
  2. 手がかり再生
  3. 介入問題
  4. 時計描画

この中でポイントとなるのは、2の手がかり再生です。決められたイラストを暗記するという問題ですが、難易度が高い上に配点も高くなっています。ここでミスをしてしまうと、大きく点数を落としてしまうため、よく注意しておきましょう。

認知機能検査の問題は、警察庁サイトで中身を確認することができます。事前に把握しておくことが重要です。それぞれの問題について詳しくみていきましょう。

1.時間の見当識(けんとうしき)

最初は「時間の見当識」という問題になります。今現在の時間が的確にわかるかどうかを測る問題です。具体的な内容としては、次の5つの質問に答えていくという問題となっています。

時間の見当識の5つの質問
  • 今年は何年ですか
  • 今月は何月ですか
  • 今日は何日ですか
  • 今日は何曜日ですか
  • 今は何時何分ですか

つまりあらかじめ答えが決まっている訳ではなく、受験者が検査を受けている年月日と曜日や時間を答えるという問題ですね。簡単に思えますが案外間違いも多いところです。特に、

  • 何年
  • 何曜日
  • 何時何分

は間違えやすく、特に注意が必要です。それぞれの対策をみていきましょう。

認知機能検査を受ける前に、今年が何年かを確認していくと良いでしょう。

人によっては西暦と和暦のどちらで回答すれば良いかを迷ってしまい、パニックになってしまう場合があります。西暦・和暦のどちらでも正答となっていますので、自分がわかりやすい方で覚えていきましょう。

2.手がかり再生(イラストパターンの暗記)

2番目の問題は手がかり再生となります。手がかり再生は簡単にいうとイラストの暗記問題となっており、全日本指定自動車教習所協会連合会が作成している高齢運転者支援サイトでは次のように説明されています。

4種類のイラストが描かれたボードが4枚提示され、検査員の説明を受けながら記憶をします。

高齢運転者支援サイトより

合計16個のイラストを暗記するという非常に難しい問題となります。認知機能検査で高得点を取るためには確実に答えていく必要があります。

問題の出題形式としては

  • ヒントなし
  • ヒントあり

となっているのですが、ヒントなしで正解しないと点数はガクッと下がってしまいます。確実に覚えていきましょう。

問題がわかっているなら事前に暗記しておけば簡単じゃない?

と思った人もいるかもしれません。ただ検査では常に同じイラストが出る訳ではなく、ABCDの4パターンからランダムで出題されるため事前に暗記するのは難しくなっています。(16×4パターンで64つの絵柄が存在する)

それでも、事前にどういったイラストが出るのかを知っておくことで、点数に違いが出てきます。ここでよく確認しておきましょう。

左上の「2枚目」などのタブをクリックすると画像が切り替わります。

イラストパターンA

イラストパターンA

イラストパターンB

イラストパターンB

イラストパターンC

イラストパターンC

イラストパターンD

イラストパターンD

※画像は全て警察庁サイトより引用

暗記のためのポイント

手がかり再生のポイントは手がかりのヒントを暗記することです。実はA〜Dのどのイラストパターンが出題されても、手がかり再生のヒントとなるイラストの種類は変わりません。具体的に見ていきましょう。

スクロールできます
種類パターンAパターンBパターンCパターンD
戦いの武器大砲戦車機関銃
楽器オルガン太鼓アコーディオン
体の一部親指
電気製品ラジオステレオ電子レンジテレビ
昆虫てんとう虫トンボせみカブトムシ
動物ライオンうさぎうし
野菜たけのこトマトとうもろこしかぼちゃ
台所用品フライパンやかんナベ包丁
文房具ものさし万年筆ハサミ
乗り物オートバイ飛行機トラックヘリコプター
果物ぶどうレモンメロンパイナップル
衣類スカートコートドレスズボン
にわとりペンギンクジャクスズメ
バラ百合チューリップひまわり
大工道具ペンチカナヅチドライバーノコギリ
家具ベッド椅子ソファ

以上がイラストパターン問題の答えの種類となっています。64種類のイラストパターン全てを暗記しなくても、この種類を覚えておけばヒントがある状態で回答ができるようになります。全てのイラストを暗記するよりはかなり難易度が下がるため、事前に覚えておきましょう。

3.介入課題(無視してOK)

たくさんの数字が書かれた表の指定した数字に対して斜線を引いていく、という問題となっています。スピードを求められるこの検査、たくさん斜線を引くためには無心で挑まなければいけません。

すみません、嘘です。無心で挑む必要はありません。

警察庁サイトに載っている、認知機能検査の「採点方法」の内容をみてください。


総合点は、時間の見当識、手がかり再生及び時計描画の3つの検査の点を、次の計算式に代入して算出します。  
(計算式)総合点=1.15×A+1.94×B+2.97×C    
A 時間の見当識の点   B 手がかり再生の点   C 時計描画の点

※警察庁サイト「採点方法」から抜粋

つまり、認知機能検査の採点には、この介入問題は全く含まれていないということがわかります。つまり、何を書いても0点なのです。点数に全く関係ありません。

先ほどの記憶したイラストを忘れさせるための「介入」問題の役割しかないためです。無記入でも全部斜線を引いたとしても0点です。

斜線はほどほどに、イラストパターンのことを考えておきましょう。

ここ以降にある「時計描画」は令和4年5月13日の道路交通法改正により、廃止されています。

4.時計描画(現在実施なし)

認知機能検査 時計描画

最後は白紙の回答用紙に時計を描くという時計描画という問題になります。問題内容を知らなければ慌ててしまうかもしれませんが、事前準備をしていれば特に問題ないでしょう。採点のポイントは次のようになります。

時計描画の採点のポイント
  • 1から12の数字のみが記載されている
  • 数字の順序が正しい
  • 数字が正しい場所に描かれている
  • 2つの針が描かれている
  • 長針が正しい数字を指している
  • 短針が正しい数字を指している
  • 長針と短針の長さが適切である

10時ピッタリなどのわかりやすい問題ではなく、11時10分など少し微妙な時間帯が出題されるようです。

時計のイラストを描きやすい順番をまとめてみましたので参考にされてください。

STEP
大きな円を描く

回答用紙はA4サイズとなります。その後の数字などが描きやすいように大きめの円を描くのがポイントとなります。

STEP
円の中心に小さい丸を描く

後から時計の針を描きやすくするために、円の中心に小さい丸を描いておきます。

STEP
1~12までの数字を描いていく

1から12までの数字を描いて行きます。

  • 数字の順序を間違えないように順番に描いていく
  • 3、6、9、12の場所に注意する(上下左右)
STEP
短針を描く

時間を表す短針を描きます。採点の1つとして長針との長さの違いがわかる必要があるため、なるべく短めに描きます。半径の半分程度でいいのではないでしょうか。

STEP
長針を描く

分を表す長針を描きます。短針との違いがわかるように数字の近くまで針を伸ばして描くのがいいでしょう。

時計描画は広告チラシの裏などでも簡単に練習できます。不安な人は家族に確認してもらうといいかもしれません。

認知機能検査で100点を取るポイントまとめ

これで「認知機能検査で100点を取るためのポイント」は以上となります。イラストパターンがかなり難しいですが、頑張って暗記してみましょう。

でもやっぱり、実際に紙で問題を解いて練習をしておきたいなぁ・・。

という人は、下記のような問題集も販売されています。参考にされてください。

時計描画や時間の見当識など普通ならわかるような問題でも、普段行わない試験という緊張感やストレスからうまく答えられない可能性もあります。

事前に勉強しておくことで、緊張をほぐす効果もありますね。しっかり準備しておきましょう。

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コメント

コメント一覧 (10件)

  • 76点以上100点までは2時間の講習は以前無かったのだけたど規則変わったのですか?

    • hさん

      コメントありがとうございます。平成29年に制度が変わりました。それ以前は、

      70~74歳の人・・・3時間の高齢者講習
      75歳以上の人・・・30分の認知機能検査+2時間30分の高齢者講習=合計3時間

      という仕組みで、年齢や点数に関わらず3時間は自動車学校に行く必要がありました。
      今は認知機能検査の結果でその後の講習時間が変わるようになっていますね。

  • おはようございます。

    イラストは2020年も2025年も2019年度と同じ絵柄ですか?
    毎年、変わるのですか?

    毎年、変わるとしましたら
    いつ、発表されるのでしょうか?

    よろしくお願いいたします。

    • Yさん
      イラストパターンは年度ごとの変更などは基本ないようです。AパターンからBパターンに変更、などでテストを調整しており、そのタイミングも警察の指示によるものなので特定は難しいでしょうね。

      イラストパターン全体の変更は法改正などのタイミングではないでしょうか。そして今までの傾向ならば、そのタイミングでまた警察HPにイラストがアップされると予想できます。
      (明確な答えでなくすみません・・)

      • 早速のご返信、お答えをありがとうございました。

        まだ、75才ではありませんが
        自信がありませんので(苦笑)数年かけて
        記憶したいと存じます。頑張ります(^^♪

        Yより

  • イラスト4パターンの認知機能検査ですが、16種類全部おなじAから出題ですか?それとも楽器はA, 昆虫はB、動物はDとかランダムに出題されるのでしょうか。月曜日26日に検査です、よろしくご教示ください。

    • Biggyrosettさん

      質問ありがとうございます。
      基本的にAなら全てA、という認識です。
      実際、検査の実施側もその方が検査も採点も間違いにくいと思われます。

      実際は県や教習所によって運用に差があるかもしれませんので、明確な回答ではないのでご了承ください。

  • 小生84歳になり先日F試験場で認知症テストを実施して100点満点をとりました。3年前の更新時にも100点を取っております。75点以上ですから100点を取る必要はありませんが、自分の能力を試す良い機会ですので極力高得点が得られるよう試行錯誤してきました。特に提示絵柄の16の回答は大きく加点されます。試験所で見たこともない絵柄をいきなり16見せられて加点されない数字消しの時間(5分程度)を於いて後に、絵柄の回答を書くことは、多分偏差値の高い学生でも満点は得られないと思われます。最初の75歳のテストは16の絵柄のうち半部以上の正解で75点以上が得られましたので、その次の78歳も事前手当もせずテストを受けましたが、加齢と共にテスト時のストレスが大きくなり3年後81歳時のテストを踏まえ、楽に高得点が取れる方策を種々検討し、81歳時84歳時には100点を得ることができました。その方策は日頃のボケ防止の訓練程度のもので時間経過積み重ねで得られるものであります。

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