
仕事でトラックを運転することになったけれど、自分の普通免許でトラックは運転できるのだろうか・・。
という悩みにお答えします。
「普通自動車免許」という名前がついているため、乗用車しか運転できないようなイメージを持たれている人も多いですね。しかし、実際には普通免許でもトラックを運転することは可能です。
ただ全てのトラックが運転できるという訳ではなく、車両総重量や最大積載量などの条件を満たしたトラックしか運転できないということに注意しましょう。ここでは普通免許でどんなトラックが運転できるのか?についてわかりやすくまとめています。
普通免許で運転できるトラックについて
普通免許で運転できるのは基本1.5tトラック以下
普通免許で運転できるのは基本的に1.5tトラックと呼ばれるものまでとなります。2tトラックは原則運転できません。例として一般的な1.5tトラックというものをみてみましょう。
日産 アトラス
- 最大積載量 1,500kg
- 車両総重量 3,275kg
- 乗車定員 3名
トヨタ ダイナ
- 最大積載量 1,500kg
- 車両総重量 3,425kg
- 乗車定員 3名
※日産、トヨタHPから画像引用
これらの車両が普通免許で運転できるトラックとなります。なぜそう断言できるのか・・、その理由をみていきましょう。
重要になってくるのが、普通免許の3条件(車両総重量・最大積載量・乗車定員)です。普通免許でトラックが運転できるかは、この3つの条件を満たしているかどうかにかかってきます。普通免許の3条件は次のようになります。
・車両定員・・・・10人以内
・車両総重量・・・3.5t未満
・最大積載量・・・2t未満
実際にこの3条件と先ほどの1.5tトラックの数字を比べて確認してみましょう。
日産 アトラス
- 最大積載量 1,500kg ◯
- 車両総重量 3,275kg ◯
- 乗車定員 3名 ◯
トヨタ ダイナ
- 最大積載量 1,500kg ◯
- 車両総重量 3,425kg ◯
- 乗車定員 3名 ◯
※日産、トヨタHPから画像引用
このように1.5tトラックは条件を全て満たすため、普通免許で運転できるトラックであるということがわかります。
よく使うトラック(2tトラック以上)は運転できない
ではこの1.5tトラックはどのくらいの大きさなのでしょう。全日本トラック協会のHPにはトラックの種類について次のように書かれています。
一般的な貨物を運ぶ事業用トラックの大きさは、積載量により大きく分けて小型トラック、中型トラック、大型トラックの3つに分類されます。
※全日本トラック協会より
大きく分けて小型・中型・大型の3つに分類されているのですね。そしてその積載量の大きさは次のようになっています。
・小型トラック・・・一般的に積載量が2トン以下のトラック
・中型トラック・・・一般的に積載量が4トンクラスのトラック
・大型トラック・・・一般的に積載量が10トンクラスのトラック
つまり1.5tトラックは小型トラックの中でも、かなり小さい部類になります。そしてここでの小型トラック(積載量2t以下)は普通免許では運転できない、ということにも注意しましょう。
具体例として2tトラックをみてみましょう。

日野 デュトロ
- 最大積載量 2,000kg ×
- 車両総重量 4,820kg ×
- 乗車定員 3名 ◯
普通自動車免許では運転できません。
いすゞ エルフ
- 最大積載量 2,000kg ×
- 車両総重量 4,375kg ×
- 乗車定員 3名 ◯
普通自動車免許では運転できません。
※日野、いすゞHPから画像引用
このように最大積載量・車両総重量ともに、普通免許の条件を超えてしまうため運転ができないということがわかります。つまり普通免許では原則1.5tトラックは運転できるが、2tトラック以上は運転できないのです。

あくまで原則です。実際には車検証をよく確認してくださいね。
普通免許で希望のトラックが運転できない人は・・?

仕事で使うトラックが普通免許で運転できなかった・・。
とわかった人、その場合は上位免許(準中型免許、中型免許、大型免許)を取得しなければいけません。上位の免許については、取得するための年齢や免許の保有条件などもありますので、よく確認しておくことが重要です。



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