「けん引免許」ってどういった時に使える免許なの?
「けん引免許」とは自走することのできない750kgを超えるものを引っ張る際に必要な免許です。
私用で使う事はほぼないと言える免許ですが、運送業に関わる人は持っていて損のない免許ですね。運転する時には、運転する車(けん引車)と引っ張られる側(被けん引車)を連結した状態となります。
運転できる大きさの上限は、その人の持っている免許(大型、中型、準中型、普通)の大きさに関わってきますので注意が必要です。
けん引免許は、大型免許まで取得した人が+αで取得する場合が多いです。そのためか大型免許を持っていないと、けん引免許が取れないと思われがちです。しかし実際には普通免許があれば、けん引免許の取得は可能となっています。
その場合はけん引車は普通免許の範囲の車両しか運転できないという事になります。
「けん引免許」を自動車学校で取得するまでの流れ
「けん引免許」の適性条件を確認
けん引免許の適性条件は以下となっています。
適性条件の内容としては、準中型免許以上と同じとなっています。つまりトラックに関わる免許を持っている場合は、この条件を特に気にする必要はないということになります。
「けん引免許」を取るための自動車学校選び
けん引免許を取ることのできる自動車学校を選びましょう。けん引免許コースがある自動車学校は限られている、ということに注意しましょう。
住んでいる地域によっては、かなり遠くの自動車学校まで通わなければいけない場合もあります。
けん引の教習コースは、
となっており、普通免許と比べると短いコースといえます。しかし一日に行える教習には上限があるため、最低でも1週間前後は通う必要が出てきます。
そのため最寄りのけん引コースのある自動車学校があまりにも遠い場合については
- スケジュールコース(最初から日程を組んでもらう)
- 合宿免許を検討する(最短日数で卒業できる)
なども視野に入れても良いと思います。
自動車学校の卒業~けん引免許取得まで
自動車学校の卒業後は、県の交通センター(免許試験場)に本試験を受けることになります。
本試験の科目は全部で以下の3種類。
- 適性試験:視力や聴力などの試験
- 技能試験:運転の試験
- 学科試験:学科の試験
となっていますが、実際にけん引免許の本試験を受けに行った場合は、
- 適性試験:実施します。深視力検査にだけ注意すれば基本大丈夫です。
- 技能試験:教習所を卒業していれば免除
- 学科試験:普通自動車免許以上を所持しているので免除
となります。自動車学校の卒業証明書があれば、適性試験のみを受験するような形となり、すぐにけん引の免許証は交付されるので安心しましょう。
おまけ:けん引免許は「免許なし」では取得できないが、普通免許を持っていれば取ることができる
けん引免許の取得のためには普通免許以上を持っている必要があります。
えっ、大型免許がなくてもけん引は取れるんだ。
けん引免許は一種免許の中で、かなり難しい部類に入るため、大型や中型の免許を持ってないと取得できないと思われがちですが、取得のためには普通免許以上を持っていればOKです。
特に運転経歴(どのくらいの年数、運転免許を持っていたか)も必要ありません。
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