125ccのバイクが普通免許で運転できるようになるのでは?という話が以前から出ていますね。
実際、普通免許で125ccのバイクはどうなの?
という声が多かったので、調べてみました。
125cc(原付二種)が普通免許で運転できる?→今はできません。
結論からいうと、現状では普通免許で125ccのバイクを運転することはできません。あくまで普通免許で運転可能なのは50ccの原付まで、ということになります。
ではなぜ、そんな話が出ているのかを調べてみました。
その結果、「普通免許で125ccのバイクが運転できるかもしれない」という噂が流れている理由は
- 二輪車産業の業界が要望を出しているから
ということがわかりました。詳しくは以下で説明します。
二輪免許の制度改正を二輪車産業の業界が望んでいる
皆さんはBIKE LOVE FORUM(BLF)というものをご存知でしょうか?バイクの会社や地方自治体が行なっている取り組みで、公式ページでは以下のように説明されています。
BIKE LOVE FORUM(BLF)とは、世界に通用する素晴らしいバイク文化の創造を目指すとともにバイク産業の振興、市場の発展等を図ることを目的とし、バイクに関わる企業・団体・地方自治体等が核となり、利用者等も交え、関係者間で社会におけるバイクへの認知と受容、共存のあり方や、バイクの将来像等に関して真摯に議論し活動する取り組みです。
BLFの公式ページより引用
実際に、BLFには
- 経済産業省
- 三重県
- 鈴鹿市
- 日本自動車工業会
- 全国オートバイ協同組合連合会
などの二輪車に携わる多くの団体が加入しており、日本のバイク業界の未来を考える活動をしているといえます。
この団体の取り組み(ロードマップ)の一つに、免許制度の見直しというものがあります。
この「免許制度の見直し」の施策は、上記の通り2つあり、
- 小型二輪免許取得簡便化
- 普通二輪免許車両区分見直し
となっています。
お気づきでしょうか?この⑴の小型二輪免許取得簡便化はすでに2018年7月11日時点で達成しているのです。(いわゆる小型二輪AT免許を自動車教習所で二日で卒業できるようになった施策です)
そして、今回の話で出している125ccのバイクを普通免許で運転できるようにするというのが⑵の施策になります。
⑴がすでに実現しているから、そのうち⑵も実現できるのでは・・?と思っちゃいますね。
では⑵の内容に書いてある
安全性の担保を前提とし、グローバルモデルの国内導入の円滑化によるユーザーの商品選択肢拡大の実現に向けて、欧米主要国の免許制度などの関連情報を収集
というのはどういった意味なのでしょうか?これは非常に簡単にいうと
海外の二輪免許事情を勉強して、排気量制限でバイクを買えない人たちを少なくしようよ
という意味合いに取れます。実際に海外から運転免許証を切り替えて、日本の免許証をもつ人や、その逆(日本の運転免許証から海外の免許証に切り替え)も増えています。
その中で日本と海外の二輪免許制度の差が出てきており、その調整も含めて日本の免許制度の緩和が行われるかも?ということなんですね。
なぜ小型二輪免許(原付二種)を希望する人が増えているのか?
普通免許で運転できる二輪車(バイク)は、現状では原付のみとなっています。
このため、保険料や車検代などの維持費がほぼ変わらないのに、上記のような条件が緩和(高速はNGだけど)される小型二輪(125cc)に乗りたいという人が増えているのですね。
いかがでしたでしょうか?まだ現状の制度で125ccバイクを普通免許で乗ることはできません。
しかし二輪業界が率先して動いて免許制度を変えようとしている動きがあるのは確かですね。そのうち本当に実現するかも・・?
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