中型自動車免許について
中型自動車免許ってどんな免許?
中型自動車免許は、トラックやマイクロバスなどの大きいサイズの車両でも運転することができる、中級レベルの運転免許といえます。
また中型自動車免許以上の運転免許を取得することで、定員10人を超える車を運転することができます。(8t限定は除きます)
15人や29人乗りのマイクロバスを運転する時にも必要な免許となっているため、子供のスポーツ、部活動の監督や指導をしている先生や父兄が取ることも多い免許となっています。
乗用車の区分は乗車定員・車両総重量・最大積載量で判断されます。
詳しくは、下記の一覧表を見てみてください。
項目 | 普通 | 準中型 | 中型 | 大型 |
---|---|---|---|---|
乗車定員 | 10人以下 | 10人以下 | 29人以下 | 制限なし |
最大積載量 | 2t未満 | 4,5t未満 | 6,5t未満 | 制限なし |
車両総重量 | 3,5t未満 | 7,5t未満 | 11t未満 | 制限なし |
注意したいのは、この三条件(乗車定員、最大積載量、車両総重量)を全て満たした車両しか運転する事はできないということです。
確実に確認するためには車検証を見てください。車検証にはこの3つの数字が記載されているので、免許を取る前に確認しておきましょう。
中型自動車免許で運転できる車両
中型自動車免許で乗る事ができるのは上記の表のとおり、
- 乗車定員 :29人以下
- 最大積載量:6.5t未満
- 車両総重量:11t未満
となっています。
結局どのくらいのサイズの車だよ・・。
という人のために、中型免許でおおよそ運転可能な車両と、運転できない車の例を挙げておきます。
- 4tトラック
- 高所作業車などの特殊車
- 29人乗りまでのマイクロバス
- 大型トラック
- 30人以上が定員のバス
中型自動車免許を取るための流れ
中型自動車免許の適性条件
中型自動車免許の適性条件は以下となります。
- 年齢:満20歳以上
- 経験年数:免許(普通以上)の経験2年以上
- 視力:片目で0.5以上かつ両目で0.8以上 かつ 深視力検査
- 聴力:両耳の聴力が10メートルの距離で、90デシベルの音が聞こえる
- 運動能力:四肢の運動能力が確認できること
ただし自動車学校には教習期限があるため、あまりにも早い段階で入校を希望しても断られる可能性もあります。事前に確認しておきましょう。
自動車学校の選び方
中型自動車免許を取るために通う自動車学校を選びましょう。
自動車学校の種類は、通学制と合宿制の2つに分けられます。それぞれの特徴としては
通学制:普通に仕事や学校に行きながら通う教習所。当然、住んでいる周辺の教習所に通うことになる場合が多い。
合宿制:泊まり込みで通う教習所。最近では全国にあり、安価なことと短期間で免許が取れるためニーズも多い。短所は集団生活かもしれません。
たとえ通学と合宿どちらを選んだとしても受ける教習の時間数は法律で決まっているため変わりません。
短いようで長い教習所生活となるため、どこの教習所を選ぶかは非常に重要です。安易に決めると後悔する可能性もありますね。
車両やコースの関係で、中型自動車免許の教習を行っていない自動車学校も多いです。
行きたい自動車学校が中型免許を扱っているか、よく確認しておいた方がいいですね。
「中型自動車免許」を取るための4つのコース
中型自動車免許の取り方は、現在持っている免許証の種類で大きく以下の4コースに分けられます。
- 普通免許
- 準中型免許(5t限定)
- 準中型免許
- 中型免許(5t限定)
それぞれのコースにかかる時間は以下となっています。
普通免許から
- 技能:15時限
- 学科:1時限
- 修了検定:あり 卒業検定:あり
準中型免許(5t限定)から
- 技能:11時限
- 学科:1時限
- 修了検定:あり 卒業検定:あり
準中型免許から
- 技能:9時限
- 学科:1時限
- 修了検定:あり 卒業検定:あり
中型免許(8t限定)から
これは限定解除というコースとなるため、教習時限は非常に短く済みます。
- 技能:5時限
- 修了検定:なし 卒業検定:あり
となっており、卒業試験(場内コース試験)があります。仮免許も存在しないため、自動車学校のコース内で全て終了となりますね。
現在持っている免許で教習時間も費用も異なる
取得にかかる時限数は上記に書いているように、持っている免許で異なり、
となります。またその時限数が長くなれば当然教習費用も高くなるため注意して下さい。
「いきなり中型自動車免許」はNGの自動車学校も多い。
普通自動車免許の人がいきなり中型自動車免許を取る事を禁止している自動車学校も多く存在します。その理由としては
- 初心者に中型自動車免許いきなりは無理
- そもそも中型教習車の台数が限られている
とかいろいろあります。そういった自動車学校で中型自動車免許を取得する場合は、
と段階を踏んでいく必要があるので注意してください。
といきなり大きな免許が取得できる自動車学校もあるので、その辺は自動車学校選びのときによくチェックしておきましょう。