教習指導員になりたい人が「入社してはいけない自動車教習所」の8つのチェックポイント

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教習指導員になるための方法は「教習所に入る」のが一番

教習指導員(自動車教習所の教官)になりたい!!

という人がこの記事を見に来ているのではないかと思います。では教習指導員になるためにはどういった手続きをすれば良いのでしょうか。

答えは一つ、教習指導員の資格を取得すればいいのです。この教習指導員の資格は公安委員会が認める個人資格となり、一生ものです。一度取得してしまいさえすれば、よほどの事がない限りは無くなることはありません。

では教習指導員の資格はどのように取ればいいのでしょう。本屋さんに行ってみますか?いえ、本屋さんの資格コーナーにはおそらく本は置いていません。

というのも教習指導員資格は、

自動車教習所(自動車学校)に勤めていない限りは、ほぼ資格取得が不可能。

となっています。その理由としては、教習指導員はただ資格を取得すればいいだけではなく、その前後で下記に示される教養(研修)が必要となるのです。

  • 現場事前教養(教習所で仕事しながら学ぶ)…90時限
  • 教育研修(公安委員会の行う講習会)…56時限

審査までに合計146時限の教養科目を受講。
審査合格後、

  • 現場事後教養…24時限

総合計170時限の教養科目を受けます。

SDSグループHPから引用

このように非常に多くの研修を受ける必要があるため、教習指導員資格を個人で取得するのは現実的には厳しいのです。

教習指導員になるために自動車教習所(自動車学校)に入社しよう!

と思ったあなたちょっと待ってください。

自動車教習所の給与体系や働き方、仕事内容などは各教習所によって全く違います。天と地ほど差があるかもしれません。今から入社する教習所選び、それがその後の天国と地獄の分かれ道となりますので慎重に選ぶようにしましょう。

求人で「ブラック教習所」「ホワイト教習所」を見分ける方法

ではブラックな自動車教習所かどうかを見分ける8つのポイントについてお伝えします。よくチェックしておいてください。

公営か民間経営なのか

自動車教習所(自動車学校)には大きく分けて2つの営業形態があります。

  1. 公営の教習所
  2. 民間の教習所

です。公営の教習所は交通安全協会など、警察関係の組織が運営している教習所となります。特徴としては、

  • 数自体は減少傾向にある
  • 公務員的な考えで営業している

というところです。他の業界と同じく民営化が進んでおり、公営の教習所は減少傾向にあります。それに加えて営業も公的な考えで行なっている(そもそも集客するというイメージがない)ことが多い。そのため仕事は楽であるけれど教習生の確保が難しくなり、先細りとなっている場合がほとんどです。

運転免許なんでもQ&A管理人
 

将来性はほとんどないと思っていいでしょう・・。

民間の教習所は、いわゆる一般的な普通の会社です。現在はほとんどの教習所がこの形態となっており、普通に社長がいたりする株式会社の形をとっています。特徴としては

  • 利益優先での仕事となりやすい
  • 経営者によって考えや労働環境がさまざま

というところです。

公営を選べば楽に仕事ができる可能性が高いですが、教習所自体がなくなってしまうという危険性があります。今から長く勤めたいと考えるならば、民間の教習所をお勧めします。

年間休日105日以上あるか

指導員 年間休日

まず確認して欲しいのはその教習所の年間休日日数です。そもそも自動車教習所は年間休日が少ない業界と言えます。(80日~90日の教習所も多く存在します)

年中ずっと教習生が絶えないような教習所ならば問題ありませんが、多くの教習所は暇な時期と忙しい時期がはっきりしています。そのためか年間の休日数を減らして、忙しい時期に多く働いてもらうという考えですね。

公務員や大手企業は120日あるのが当たり前になってきているため、休日数はそれに近いところが良いですね。

国は週休二日制を推進しています。一年間は52週あるため、週休二日制=年間休日は104日となります。逆に考えると104日より年間休日が少ない場合は、必ず週1休みの週が出てくるということになります。

教習所で求人を探す場合には、年間休日は最低でも105日以上はあるところを選びましょう。

年間休日が105日を切っているところはそもそも検討から外してもよいでしょう。

一年単位の変形労働制

現在、自動車教習所の多くは「一年単位の変形労働時間制」を導入しています。

「一年単位の変形労働時間制」は、簡単にいうと月や日毎に労働時間を調整できるという制度で、夏休みや高校生シーズンなど繁忙期と閑散期が月毎ではっきりしている自動車教習所業界に向いている制度となっています。

正直な話、この制度を導入しているかどうかだけではブラック教習所かホワイト教習所かは判断がつきません。なぜなら導入している理由が

  • 教習指導員の残業代を抑えたい
  • 閑散期に従業員を楽にしたい

のどちらであるか判別つかないからです。他のチェック項目と合わせて、その教習所がどちらの理由で変形労働制を導入しているか判断してみましょう。

1年単位の変形労働時間制を採用している場合は、閑散期と繁忙期の差が激しい教習所であるのは間違いありません。

休校日が何曜日なのか

休校日 教習指導員

自動車教習所の休校日は、HPで簡単に確認することができます。休日=全て休校日という訳ではありませんが、逆に休校日はほぼ間違いなく休みとなるため、チェックする際の重要な要素となります。

休校日の確認の方法ですが、おおよそ以下の3パターンに分けられます。

自動車教習所の休日の設定パターン
  • 年中無休
  • 定休日(平日)あり
  • 定休日(土日)あり

教習所が年中無休ならば、働いている職員はシフト制となるため、休日もバラバラとなります。工場などの交代勤務のイメージですね。

教習所に定休日がある場合、休校日が週2日あれば休みはほぼそれだけと思って間違いないと思います。逆に週1ずつの休校日が設定されている場合は、もう1日がシフト制になっていることが多いです。

またGWや正月などは休校日がそのまま休日になっていることが多いので、大型連休が欲しいひとは良く確認しておきたい部分です。(GWに教習所が開いているのに、自分だけ長期に休めませんよね・・)

休校日から、休日の曜日や連休をチェックしましょう。

教習の時間割

教習所の時間割もHPから見ることができますが、働くうえでは非常に重要なチェックポイントになっています。なぜならばその時間割がイコール、あなたの労働時間割になるからです。

例を挙げていうと、

A自動車教習所
  • 教習開始時刻:9:30
  • 教習終了時刻:18:30
Bドライビングスクール
  • 教習開始時刻:9:30
  • 教習終了時刻:20:30

の教習所があるとして、どちらの方が働きやすいでしょう?答えはA自動車教習所ですね。教習所がその時間までしか営業していないなら、ほぼ18:30で帰れるからです。

逆にBドライビングスクールでは基本の勤務が20:30までとなっている可能性は高いです。

夜遅くまで営業している=夜遅くまで働かないといけない。

取り扱い車種

自動車教習所によって取り扱い車種は異なります。例えば

  1. 普通免許と二輪免許の教習所
  2. 大型免許やけん引免許もある教習所
  3. 二種免許も行なっている教習所

と様々です。ではどの教習所が働きやすいでしょうか?

運転免許なんでもQ&A管理人
 

ズバリ、1の取り扱い車種が少ない教習所です。

車種が多ければ多いほど、あなたが教えないといけない(資格を取得しないといけない)ものが増えるからです。普通免許と二輪免許だけの教習所なら、それに特化して仕事をすれば良いですが、トラックやバスの免許など教える免許が増えるほど当然仕事は大変になります。

取り扱い車種が多い=仕事の種類が多く指導員免許も多く取らないといけない。仕事の幅が広がるというメリットもありますが、実際は大変なだけです。

職員の数はどれくらい?

教習所 職員数

職員数はなるべく多い教習所をおすすめします。

職員が少なければ少ないほど、個人の負担は大きくなります。一人でいろんな車種を担当したり、車両整備やコース整備をしたりと大変です。

また割と人間関係が難しいのも教習所業界です。合わない上司や同僚がいたとしても職員の数が多ければ接する機会が少なくてすみます。

職員の数が多い教習所を選ぶ方が良いといえます。人数が多いということは、経営が安定しているということにもつながります。

周辺にある大学の数

周辺にある大学は多ければ多いほど良いです。少子化の影響を受け、教習生の減少に悩まされる教習所業界ですが、大学などが周辺にあるところはまだまだ元気です。お客集めなどの営業を気にすることなく仕事ができるため、教えること(教習業務)に集中できます。

潰れそうな教習所ならば(そもそも求人してない?)給与や賞与も怪しいですし、ずっと働けるのか心配しながら仕事するのも嫌ですよね。

周辺に大学が多い教習所を選びましょう。

入社してはいけない自動車教習所の見分け方のまとめ

入社してはいけない自動車教習所のチェックポイント
  • 公営なのか民間企業なのか
  • 年間休日が最低105日以上
  • 一年単位の変形労働時間制かどうか
  • 休校日で休みの曜日をチェック
  • 時間割で夜間が何時までかをチェック
  • 取り扱い車種は少ない方がいい
  • 職員数は多い方がいい
  • 周りに大学は多い方がいい

以上が入社してはいけない自動車教習所のチェックポイントとなります。全てを満たす教習所がどれくらいあるかはわかりませんし、どこまで妥協するかを判断するのも必要となります。

結構めんどくさいなぁ・・。

と思うかも知れません。しかし教習所業界は狭く一度就職してしまえば、転職するのも大変です。長く働ける教習所になるかよくチェックしてみてください。

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