早ければ来年にも施行されそうな「高齢ドライバー限定免許」についての考察

高齢者の免許更新
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早ければ来年にも施行されそうな「高齢ドライバー限定免許」

相次ぐ高齢ドライバーの事故を受けて、ついに政府が高齢ドライバーへの限定免許を実施しそうな勢いです。

今までも高齢者への限定免許、というものが出てくる可能性は考えていましたが、様々な条件(せっかく持っている高齢者の免許を侵害するなど)で不可能ではないかと思っていました。

しかし、諸外国ではすでに限定免許が実施されていることもあり、思った以上に早く施行されるのではないかと思います。

そこで、今現在で考えられる「高齢ドライバー限定免許」を挙げていくとともに、それぞれの問題点も考えてみたいと思います。(あくまで個人的な視点です)

今考えられる「高齢ドライバー限定免許」

「地域限定」免許

地域限定免許

運転できる範囲を地域で限定する免許です。住んでいる市町村でのみ運転できるような限定をつけることで、普段運転しなれない場所での事故や違反を防ぐことができます。

免許に付される条件は

運転可能な場所は東京都◯◯区に限る

といったところでしょうか。

「地域限定」で考えられる問題点

地域限定免許で考えられる問題点は、

  1. 限定する地域をどの範囲にするのか
  2. その範囲は個人で選択可能にするのか

というところです。あくまで生活の足で車が必要というならば市町村限定で構わないと思いますが、家が市の中でも端の方に住んでいて普段はすぐ隣の市の施設を主に利用している、なども場合にエリア設定が難しそうに思えます。

またその範囲を自由に決められるのか、そもそも「東京都限定」とかではあまり意味がないかもしれませんし、◯丁目限定では不都合すぎるような気もします。

「速度限定」免許

速度限定免許

上限速度を決めて限定としてしまう免許です。これを実施する理由は一つ、高速道路や自動車専用道路を運転させない、ということです。

普通に考えれば時速60km限定にするのが一番ベターなのではないかなと思います。

免許に付される条件は

運転できる速度は時速60kmまでに限る
といったところでしょうか。

高齢ドライバーの高速道路での逆走を防ぐにはもってこいの限定免許になるかもしれません。

「速度限定」で考えられる問題点

速度限定免許で考えられる問題点は

  1. 踏み間違いには対応できない
  2. 誤って高速道路に乗る場合に対応できない

というところです。あくまで免許証上で速度の上限を決めているのみなので、正直な話、標識と変わらないくらいの効果しか得ることができないかもしれません。

現在でも一般道は60km、高速道路は100km、またそれ以外は場所によって標識で規制されていますが、それを守れずに事故が起きているのが現状です。実質的な効果は薄い可能性はありますね。

「一般道限定」免許

先ほどの「速度限定」と似ている部分は多いですが、一般道限定免許の方がわかりやすくていいのかもしれません。

速度で規制せずに、運転できる場所を規制することで、高速道路や自動車専用道路への誤った侵入などの割合は下がるのではないかと思います。

また、高速に乗ることができないことで実質の「地域限定」にも近い免許になるのではないでしょうか。

免許に付される条件は

運転できる道路は一般道に限る
といったところでしょうか。

「安全機能付き車限定」免許

安全機能付き車限定免許 車の見張り番

今、ニュースで一番可能性が高いと言われているのがこの「安全機能付き」免許です。先進機能ともいうべき、踏み間違い防止や自動ブレーキがついた車しか運転できないという免許になります。

相次ぐ高齢ドライバーの交通事故を防止するため、政府が、安全機能がついた車のみ運転できる、高齢者専用の新たな運転免許制度の創設を、成長戦略に盛り込むことがわかった。

FNNプライムから引用

確かに昨今起きている高齢ドライバーの事故は

「安全機能」がついていれば防げたのではないか・・?

と思うようなものばかりです。この免許が義務付けになれば確実に高齢ドライバーによる事故は減っていくのだろうと思います。

免許に付される条件としては

運転できるのは安全機能付き車に限る
といったところでしょうか。

「安全機能付き車」限定免許の問題点

安全機能付き車限定免許で考えられる問題点は

  1. 車両を購入できる層が限られる
  2. 購入へのハードルが高い
  3. 義務付けが難しい

というところです。安全機能付き車が標準になっている状態ならば問題ありませんが、まだまだ現行の車両でもオプションの状態です。また中古車に乗り続けている人も当分の間は「安全機能付き」の車にはならないでしょう。

東京都のように踏み間違い防止システムに補助金を出すのを検討すれば良いですが、それが全国全てで行われ、なおかつ全ての高齢ドライバーが実施するとなるとまだまだ先の話になります。

なので他の「高齢ドライバー限定免許」と異なり、義務付けが難しいのが一番の問題と言えます。実際に現在の検討では高齢ドライバーの選択制となる予定のようです。

免許の対象者は、75歳以上が想定されているが、取得の義務づけは見送り、選択制となる見通し。

FNNプライムから引用

高齢者マークすら実質義務付けができていない状態で、この限定免許を義務付けられるとはとても思えません。

おそらくですが

  • 安全意識が高い高齢ドライバーが限定免許にする(もともと事故率低い)
  • 運転に自信がある高齢ドライバーはそのまま(もともと事故率高い)

という流れになってしまいかねない、というのが一番懸念される問題点かなと思います。

まとめ

高齢ドライバー限定免許は上記にまとめたような検討ができると思いますが、やはりそれぞれに問題点が出てきます。

ただそれ以上に対策が必要なのは、

運転免許なんでもQ&A管理人

限定免許をいかに「義務化できるか」というところです。

個人で限定免許にするかどうか判断させる状態では、安全機能付き車を購入するかどうかを判断させる状態とほぼ変わらず対策にはなっていません。

いかに高齢ドライバーに対し、個人資格である運転免許に限定を付けることができるかが根本的な問題でしょう。

また義務化にいたっても、やり方はたくさんあると思います。

  1. 75歳以上のドライバーは全て限定免許を義務化
  2. 一定以上の違反を行った75歳以上のドライバーに限定免許を義務化
  3. 認知機能検査で一定以下(一分類や二分類)を取ったドライバーに義務化

少し考えて見てもこれぐらいは義務化にするための方法で考えられます。

早ければ来年にも施行されそうな「高齢ドライバー限定免許」ですが、どんな結果になるか今から楽しみですね。

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