自動車の免許を取ろうとしたら、30万円もすると知ってビックリ・・!なぜこんなに教習所の料金は高いの?
教習料金が高すぎる・・、と思っている人は多いかもしれません。
教習所で普通免許コースに通うには、一般的に25万~35万円が必要といわれていますね。ここでは「なぜこんなに教習料金が高いのか」について説明していきましょう。
教習料金はなぜ高い?
教習所の料金は「同一価格」ではない
ほとんどの教習所は国や県が行うような公の組織ではありません。普通のお店と同じように、民間の会社が経営している場合が多いのです。そのため教習所の料金は特にいくら、という決められた設定金額がなく、それぞれの教習所が独自に料金を決めているのです。
つまり教習所は自由競争で料金を決めているのですね。
それなら異常に価格が安いところがあってもいいのでは・・?
と思うかもしれませんが、実際にはそこまで価格破壊のようなことにはなりません。
- A教習所の普通コース 30万円
- B教習所の普通コース 10万円
例えば、近所にある2つの教習所がこのような価格設定をしたらどうなるでしょう?
- A教習所はガラガラで閉校するかも・・
- B教習所は利益が出ず閉校するかも・・
と、どちらの教習所も潰れてしまう可能性がありますね。そのためその地域である一定の価格帯は守られていることが多いです。(周辺の教習料金の相場、みたいなものです)
この料金相場が崩れることが少ないため、教習所の料金はある程度高い水準を保っているといえるでしょう。
教習料金の内訳
では教習料金の内訳についてみていきましょう。教習所の料金内訳は基本的に次のようになっています。
入学金
教習所に入るための、諸費用や手数料を含む入学金です。途中退校した場合には返金されないことも多く、保証金としての意味合いも強いようです。
適性検査料
教習所では、入校時に個人の運転適性を測定するための、運転適性検査を実施します。そのテスト費用となります。
学科教習/効果測定
普通免許コースでは、学科教習を26時限受ける必要があります。また各試験の前に効果測定という名前の学科模擬テストを受けないといけないため、その費用となります。仮に単価3,000円で例を挙げると、
1時限の教習単価(3,000円)×26時限=78,000円
が学科教習料となります。
教材費
普通免許コースでは、教本(教科書)を使って教習を受けることになります。
- 運転教本
- 学科教本
- 応急救護教本
- 問題集
などがあるため、その教科書代が必要となります。
技能教習料
普通免許コースでは、MT34時限、AT31時限の技能教習(運転)を最低でもうけることになります。1時限の教習単価×教習時限=技能教習料という形で計算されます。
MTコース、単価4,500円で例を挙げると、
1時限の教習単価(4,500円)×34時限=153,000円
が技能教習料となります。
技能検定料
普通免許コースでは、修了検定と卒業検定の2つの運転の試験があります。この運転の試験計2回分が技能検定料となります。
仮免交付手数料(非課税)
仮免許を取得するための受験料と仮免許証の交付手数料となります。これは教習所に支払う訳ではなく、警察署に納めるお金になるため、非課税となっています。
そのため、この仮免交付手数料を教習料金の総額とは別にしている教習所も多いです。
まとめ:教習料金が高い理由について
ここでは教習料金の内訳について説明しました。教習料金の内訳の多くを技能教習料と学科教習料が占めているのに気がつきましたか?
教習料金の内訳(学科単価3,000円、技能単価4,500円)の例を挙げてみましょう。
入学金 | 35,000円 |
適性検査料 | 3,000円 |
学科教習/効果測定 | 78,000円 |
教材費 | 5,000円 |
技能教習料 | 153,000円 |
技能検定料 | 12,000円 |
卒業証明書発行手数料 | 6,000円 |
仮免交付手数料 | 2,850円 |
総額 | 294,850円 |
学科教習と技能教習の料金だけで、23万円になっていますね。
この例では、教習料金の総額は約30万円となります。これを見ると30万円は決して高い金額ではなく、単価に基づいた金額といえるのがわかるかと思います。
でも合宿免許などでは20万円くらいのところもあるけど・・?
そうですね。キャンペーンや教習生が少ないシーズンなどで、非常に安く教習料金を設定している所も存在します。
30万円も出したくない!という人はそういったキャンペーンや合宿免許を狙ってみるのがいい方法だと思います。
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こんなに高額なのは日本だけです。