初めて取る免許は普通免許と準中型免許のどっちを取ろうかな・・?
と悩んでいる人向けの内容となっています。
今から取るなら準中型免許、それとも中型免許?
- 準中型免許
- 中型免許
- 大型免許
の3種類が普通免許の上位免許として存在します。よく運転免許を取得する際の悩みで相談されるのは、大きいクルマを運転したい場合、自分は一体どの免許を取ればよいのか?ということです。
まずはそれぞれの免許の基本について見ていきましょう。
- 年齢・・・18歳から取得可能
- 経験・・・必要なし
- 運転可能な車両の大きさ・・・
車両総重量7.5t未満かつ最大積載量4.5t未満
- 年齢・・・20歳から取得可能
- 経験・・・2年以上
- 運転可能な車両の大きさ・・・
車両総重量11t未満かつ最大積載量6.5t未満
- 年齢・・・21歳から取得可能
- 経験・・・3年以上
- 運転可能な車両の大きさ・・・
車両総重量、最大積載量ともに制限なし
この中で18歳から取得できるのは、準中型免許だけということになりますね。
じゃあとりあえず、年齢制限にかからない準中型を取ろうかな・・。
ちょっと待ってください。もしかすると初めての免許は、準中型免許ではなく、2年待って中型免許を取得したほうが良いかもしれませんよ。
準中型免許ではなく、後から中型免許を取ったほうが良い3つの理由
準中型免許を飛ばしたほうが料金が安い
準中型免許を飛ばして中型免許を取ったほうが良い大きな理由として、そのほうがトータルの料金が安いということがあります。
教習所の料金は、教習時間と検定の数によって決められています。つまり教習時間や検定の数が少なければ少ないほど料金は安くなるのです。
では実際に比較をしてみましょう。
普通免許→準中型免許→中型免許と段階的に取得する場合
まずは普通免許→準中型免許→中型免許と段階的に取得する場合の時限数をみていきましょう。
- 普通免許を取得する
- 技能教習・・・34時限
- 学科教習・・・26時限
- 検定・・・・・2回
- 普通→準中型免許を取得する
- 技能教習・・・13時限
- 学科教習・・・1時限
- 検定・・・・・2回
- 準中型→中型免許を取得する
- 技能教習・・・9時限
- 学科教習・・・なし
- 検定・・・・・2回
上記の合計の時限数は、
- 技能教習・・・56時限
- 学科教習・・・27時限
- 検定・・・・・6回
これが免許がない状態から段階的に中型免許を取得するまでに必要な時限数となります。
普通免許→中型免許で取得する場合
では次に、普通免許→中型免許と取得する場合の時限数について見ていきましょう。
- 普通免許を取得する
- 技能教習・・・34時限
- 学科教習・・・26時限
- 検定・・・・・2回
- 普通→中型免許を取得する
- 技能教習・・・15時限
- 学科教習・・・1時限
- 検定・・・・・2回
上記の合計の時限数は、
- 技能教習・・・49時限
- 学科教習・・・27時限
- 検定・・・・・4回
これが普通→中型免許と取得した場合に必要な時限数となります。
段階取得といきなり中型取得の差はどれくらい?
この2つの中型免許取得のパターンを比較してみましょう。
- 技能教習・・・56時限
- 学科教習・・・27時限
- 検定・・・・・6回
- 技能教習・・・49時限
- 学科教習・・・27時限
- 検定・・・・・4回
このように、準中型を段階的に取得した場合は技能7時限、検定2回も多く教習を受けることになります。
仮に技能教習と検定を1時限(回)当たり7,000円として考えると7,000円×9=63,000円もの差となりますね。
すごい金額差・・。
さらに段階取得の場合だと、準中型免許と中型免許の時にそれぞれ免許証を交付してもらわないといけないため、平日に2回免許試験場に行くことになります。(当然免許の交付手数料も2回分かかりますね)
それらも加味すると、
- 技能7回、検定2回分の金額差
- 平日に1回多く免許試験場に行く手間、交通費
- 免許証の交付手数料が1回多くかかる
という違いになります。
準中型免許は中途半端な大きさの車しか運転できない
また準中型免許を取得するのは、仕事におけるスキルアップとなりますが、それにしても中途半端な大きさのトラックしか運転することができないのはネックです。
実際にどのくらいの大きさの車が運転できるかというと
- 2tトラック
- 冷凍車(コンビニなどの配送車)
- 2tユニック(高所作業車など)
- パッカー車(ごみ収集車)
となっています。
えっ、4.5t未満なのに4tトラックは運転できないの?
基本できません。
運送業などで多く用いられる通称4tトラック、実は総重量が8t未満ギリギリで作られているものがほとんどで実際には準中型免許では運転することができません。(中型免許が必要になります)
乗車定員が増えるのは中型免許から
勘違いされやすいのですが、準中型免許では乗車定員は普通免許と同じ10人のままです。
つまり準中型免許ではマイクロバスは運転することができません。準中型免許では15人乗りのハイエースさえ運転することができません・・。
準中型免許がよほど欲しくない限り、中型免許でOKじゃない?
以上の理由により、よっぽど準中型免許が必要(会社で2tトラックや冷凍車をすぐに運転しないといけない)でない限りは2年待って中型免許を取得した方が良いです。
また、適性条件(20歳、経験年数2年)を満たした後でも、教習所によってはなぜか
準中型免許→中型免許
の段階取得を進めているというところもあります。
しかし段階取得をすることは、教習生にとってのメリットはありません。可能な限り、普通免許からいきなり中型免許を取ることができる教習所を選びましょう。
コメント
コメント一覧 (4件)
大型免許の乗車定員が「30人まで」になってますよ~
失礼しました。修正いたします!
あまり意味がない比較のような?
準中型は普通免許無しでもいきなり取れますよ。なので差額も時間も差はもっと小さいです。
それに2年も早く取れるというのは数万の差よりずっと重要と思いますけどね。
あと世の中には3トン車というものもあって、
運送業はともかく建設業とかではそっちの方がよく使いますよ。
4トン以上のトラックは基本、経験ある人しか乗せてもらえないので
普通車から中型免許になったばかりの20歳よりも、2・3トン車に2年乗ってる人の方が断然有利ですよね・・・・
名無しさん
コメントありがとうございます。
そうですね。準中型免許は18歳からすぐに取得できることのできる免許です。
準中型免許が新設されて3年経つので、だいぶ周知されてきて最初から準中型免許を取る人も増えているようです。
この記事では「18歳時点で普通免許を取得した人が将来トラックに乗る機会ができたとき」を想定しています。
というのも、
・18歳時点では普通免許しか必要なかった
・近隣の自動車学校では準中型免許が取れない
という理由で普通免許しか取得していない人は案外多いのです。
そしてそういった人達が転職などでトラックが必要になった、ということもよくあります。
その時に、
普通→準中型→中型
と段階を踏むより、
普通→中型
のほうが費用や期間がトクですよ、という内容にしています。