この記事は以下のような悩みを解決する内容になっています。
- 準中型免許で運転できる車の大きさが知りたい
- 準中型免許ではマイクロバスは運転できるのか?
- 準中型免許で運転できる車の種類にはどんなものがある?
平成29年にできた「準中型免許」はまだ一般的には浸透しておらず、疑問が出て来やすい免許になっています。ここでは上記にあるような運転できる車のサイズについて、わかりやすく解説していきます。
準中型免許で乗れる(運転できる)車について
準中型免許で乗れるのは車両総重量・最大積載量・乗車定員を全て満たした車
準中型免許で運転できる車のについては以下とされています。
- 車両総重量・・・7.5t未満
- 最大積載量・・・4.5t未満
- 乗車定員・・・・10人まで
※ 〇〇未満についてはその数字は含まれません。上記でいうと7.5t未満ならば、7.5tの車は運転できないということになります。
ちなみにこの内容は
準中型免許では、車両総重量7.5トン未満(最大積載量4.5トン未満)の自動車を運転できます(普通自動車も運転できます)。
にも記載されています。
車両総重量・最大積載量・乗車定員は「車検証」で確認する
では上記の車両総重量・最大積載量・乗車定員の3条件についてはどうやって確認すればよいのでしょうか?
その答えは「車検証」です。
車検証を見ると車両総重量・最大積載量・乗車定員の記載があるため、それと上記の数字を照らし合わせて、乗ることができるかを確認しましょう。(上記は乗用車のため、最大積載量の部分は何も書いていませんが、トラック等の場合は記載があります)
準中型免許で乗れる車、乗れない車の例
よくある質問:準中型免許でマイクロバスは乗れるのか?
「準中型免許でマイクロバスに乗れるの?」という質問がよくあります。
マイクロバスは
- 幼稚園や保育園の送迎バス
- 部活動やサークルの部員の移動手段
- 旅館や飲食店の送迎
- グループでの小旅行
などに利用されることも多く、普段大きい車を運転しない人がレンタカーを借りて使用する機会も多い車となっています。
この「準中型免許でマイクロバスに乗れる?」という質問の答えはズバリ
運転することはできません。
なぜならマイクロバスでは準中型免許の乗車定員を超えてしまうからです。
例として、マイクロバスのレンタカーで一般的なトヨタのコースターという車種をみてみましょう。
このトヨタ:コースターの諸元表(車の詳細が書いてある表)をみてみると以下のようになっています。
これを準中型免許で運転できる車と比較してみると・・
- 車両総重量:7.5t未満
- 乗車定員 :10人以下
- 車両総重量:約5.4t ←7.5t未満なのでOK
- 乗車定員 :29人 ←10人を上回っているためNG
となるため、準中型免許ではコースターは運転することができないということがわかります。(コースターはグレードEX、ロングボディを例としてあげています)
準中型免許で運転できる「特殊車両」の一例
準中型免許で運転できる特殊車両(トラックや高所作業車など)の例を紹介していきましょう。
- いわゆる2tトラックと呼ばれる車
- 保冷設備がついたトラック
- ユニック車(2t、3t車に限る)
いわゆる2tトラックと呼ばれる車
一般的に2tトラックと呼ばれる車(ショート、ロング、平ボディ関わらず)は原則運転することが可能となっています。
具体的な車種でいうと、
- キャンター(三菱ふそう)
- エルフ(いすゞ自動車)
- デュトロ(日野自動車)
- アトラス(日産)
- ダイナ(トヨタ)
などが挙げられます。
保冷・冷凍設備がついたトラック
よくコンビニや宅配便で見かける保冷や冷凍の設備がついたトラックです。
多くは上記の2tトラックを改造したものとなり、トラックの重量に加えて保冷するための機材を積みます。そのため車両総重量が重くなりますが、準中型免許ならば運転可能です。
ユニック車(2t、3t車に限る)
ユニック車(小型移動式クレーン車)は工事現場等で活躍する機会の多い車両です。現場から現場への移動などで運転する頻度は高いといえます。
メーカー(カネココーポレーション)のカタログを確認してみましょう。
乗車定員と最大積載量についてはどれも準中型免許で乗れる範囲ですが、車両総重量に関しては4tユニック車からは約7.9tとなり、乗ることができないということがわかります。
ユニック車の運転の際には注意が必要ですね。
「準中型車は準中型車(5t)に限る」の条件に注意
最後に注意しておきますが、この記事で今まで説明してきたのは「準中型免許」の内容についてです。
準中型と免許証に書いてある人たちの中で、備考欄に
準中型車は準中型車(5t)に限る
と記載があれば、それは準中型免許ではありません。あくまで「準中型免許(5t限定)」となり、車両総重量や最大積載量は準中型免許と比べて小さくなります。当然、運転できる車も限られてくるのです。
- 車両総重量:7.5t未満
- 最大積載量:4.5t未満
- 乗車定員 :10人まで
- 車両総重量:5t未満
- 最大積載量:3t未満
- 乗車定員 :10人まで
となり、上記で運転可能と説明した車両でも乗れないものが多く存在します。
もし「準中型車は準中型車(5t)に限る」と記載がある人で、冷蔵車やユニック車を運転する機会が出てきた場合はよく注意しておきましょう。
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