この記事に書いてあること
外国の人が自動車教習所に通って運転免許(普通免許)を取るまでの注意事項や流れについて書いてあります。日本に住んでいて免許が欲しい外国の人や、外国人を雇っている会社の人が見て役に立つ内容です。
外国人が運転免許を取るまえに確認したいこと
まずは自分の国で運転免許を持っているかどうかを確認しましょう。国や免許を持っている期間にもよりますが、状況によっては外免切替という制度を使って非常に簡単に日本の運転免許が手に入る可能性があります。
次に日本語の理解度がどれくらいなのかを確認しましょう。スムーズに運転免許を取るのならば、日常会話レベルの理解と、漢字を含む読み書きができることが望ましいです。
しかしまだ日本語が難しい、という人もいるでしょう。その場合は母国語に対応できる教習所を探すことをおすすめします。特に日本語の会話が難しいと、学科教習だけでなく技能教習にも影響が出てきます。無駄に補習が発生し、費用や期間がかかる原因になるかもしれないのです。
近所の自動車教習所で母国語に対応した教習所を探すのは難しいです。(そもそも選択肢がありません)そういった場合は合宿免許で探すことをオススメします。
でも働きながら運転免許を取ってもらいたい・・。
と思うかもしれませんが、仕事をしながらで、さらに日本語がわからない状態で教習所に通うのは現実的ではありません。大金を払い、数ヶ月以上かけても結局免許の取得ができなかった、という話も珍しくはないのです。
自動車教習所に申し込みをする
まずは自動車教習所への申し込み方法です。必要となる書類は以下となります。
合宿免許ではインターネットでの申し込み、近所の自動車教習所では窓口申し込みが基本になります。その際に料金を準備する必要がありますが、クレジットカード決済や現金支払いなど教習所によって対応が異なりますので事前に確認しておきましょう。
自動車教習所の入校~卒業までの流れ
- step1教習所に入校
視力検査などの適性検査を実施します。
- step2第一段階(仮免許前)
技能教習(MT:15時限、AT:12時限)、学科教習10時限が規定の時間数となっています。
- step3仮免許試験(修了検定・学科試験)
修了検定は教習所コース内での運転試験のことを言います。合格後に仮免許学科試験が行われます。特に外国人の場合は学科試験で足踏みすることが多いので注意しましょう。
- step4第二段階(路上教習)
技能教習19時限、学科教習16時限が規定の時間数となっています。
- step5卒業検定
一般道での運転の卒業試験となっています。
外国の人が教習を受ける際に注意したいのは、
- 学科教習
- 仮免許学科試験
となります。技能教習については、指導員がなるべく簡単な日本語で教えてくれます。しかし学科教習は、教本を読みながら日本語での授業を受けないといけません。
最近の学科ビデオでは英語や中国語の字幕が付いたものがあり、それを流してくれる場合もありますが、苦労するのは間違いありません。
日本人以上に頑張らないといけませんね。
また仮免許学科試験については、50問の2択問題を解いていくことになります。教習所で行うのは原則、日本語での学科試験となります。日本人でもひっかけ問題などで苦労します。外国の人が免許を取るための一番の難関となっています。
どうしても仮免許学科試験に受からない場合は、修了検定合格後に県の試験場で外国語の仮免許学科試験を受験する、という方法もあります。
上記の記事に書いているように、県によって対応できる言語には差があります。県の試験場か教習所に問い合わせてみましょう。
卒業後の免許試験場での手続き
自動車教習所の卒業後は、免許試験場で運転免許試験を受ける必要があります。自動車教習所を卒業していれば、
となり、適性試験と学科試験を合格すれば免許証が交付されます。適性試験については特に問題ありませんが、問題となるのはやはり学科試験です。
100点中90点以上が合格点となるため、非常に難易度の高いものとなっています。これも県によっては外国語での受験が可能な場合があります。
愛知県のように事前予約が基本必要ない、という試験場もありますが、外国語の受験がレアなため事前予約が必要という県も多いです。受験の前にはよく確認をしておきましょう。
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