この記事に書いてあること
自動車教習所の教習に遅刻した場合に教習は受けられるのか?またそのタイミングや受けられなかった場合のキャンセル料などのデメリットについて説明しています。
遅刻は技能教習・学科教習のどちらでも原則NG
自動車教習所での授業(教習)は1時限につき50分となっています。この50分というのは全国共通で決められており、北海道から沖縄まで教習所では全て同じになっています。
ではよくある「教習に遅刻した場合には教習は受けられますか?」という質問についてですが、自動車教習所の事務処理要領には次のような文章があります。
教習時間の開始時に教習生が遅刻をし、実質時間が確保できないときは、当該教習生に対する教習は行わないこと。
※ 指定自動車教習所の事務処理要領 より
これは遅刻した場合には教習をしてはいけない、という文章に捉えることができます。実際に多くの自動車教習所では、
技能・学科共に1時限が50分です。遅刻したらその時間の教習は受けられません。
※早稲田自動車学園HPより
【注意】学科、技能教習は遅刻が認められませんので始業時間は厳守するようにお願いいたします。
※鶴ヶ峰自動車学校HPより
と、技能と学科どちらも少しでも遅刻すると受講ができないというルールにしている教習所が多いようです。
しかし教習所によっては「技能教習に限り、5分までならOK」などのルールになっている場所もあります。これは教習所の教習のインターバル(休憩)の10分を利用して、遅れた時間分だけ延長対応してくれる(実質時間を確保する)という意味になります。
ただし学科教習に遅刻した場合は、他の教習生の教習まで遅らせることはできないため、延長対応はできないようです。(1分前までに入室していないとダメ、みたいなところも)
技能教習に遅刻することで発生するデメリット
技能教習に遅刻するデメリットを簡単にまとめてみました。
キャンセル料が発生するかも
多くの自動車教習所がキャンセル料というものを設定しています。その名前の通り、教習をキャンセルした場合に支払う罰金のようなものです。
教習所によって内容は異なり、連絡なしの無断キャンセルならば1時限分の教習料金をキャンセル料としているところもあります。
担当教官や教習所側の対応が悪くなるかも
連絡なしの無断キャンセルなどをしていると、教習所や教官の対応が非常に冷たくなる場合があります。それもそのはず、教習のキャンセルというのは教習所側にとっては気持ちのいいものではありません。
教習の予約をしている=50分間の教官と教習車を押さえている
ということになるからです。教習予約が入っている状態では、当然他の教習生を呼ぶことはできないですね。(最近話題になっている飲食店や旅館のキャンセルと同じイメージです)
突然キャンセルされた場合、教官の予定も狂ってしまい、その教習をやるはずだった時間でキャンセルの事後対応(他の教習生の段取りや報告、車両の片づけ)で50分が終わってしまうことも。
また〇〇は無断キャンセルか、あいつは最悪だな!!
と思われてしまいます。当然、その後の技能教習の際にも「〇〇の教習か、やりたくないな!すぐキャンセルするし!」となってしまいますね。
卒業までの日数が延びる
技能教習、学科教習に関わらず遅刻により教習が受けられなくなれば、当然卒業までの日数は延びます。特に技能教習については、1日に受講できる上限が法律で決められている(一段階2時限、二段階3時限)ため、
今日遅刻して受けられなかった分、明日4時限にしてもらおう・・。
ということはできません。特に合宿免許やスケジュールプランなどで卒業日が決まっている場合は、ほぼ間違いなく卒業日が延びてしまうので気をつけましょう。
遅刻しないように余裕を持った行動を心がけましょう。
ここでは自動車教習所の教習に遅刻した場合に、教習が受けられるかどうかについてまとめてきました。まとめとしては「遅刻した場合は原則、技能も学科も受けることができない」となります。
また遅刻した場合には、キャンセル料などの無駄な費用だけでなく、教官からの心証が悪くなるや卒業日が延びるなどのデメリットが出てきます。
さまざまな遅刻の原因はあると思いますが、余裕を持った行動を心がけてなるべく遅刻しないようにしましょう。
また、体調不良や交通渋滞などの仕方がない理由が原因のこともあると思います。その場合もわかった時点でなるべく早く連絡をするように心がけてください。
連絡なしの無断キャンセルは本当に心証が悪くなってしまいます。
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